40代で未経験の副業を始めようとすると、何をやったらいいか分からなくなりますよね。
自分の経験を活かして転職しようとしても、しっかりとした目標を示してそれを面接で伝えられないとなかなか上手くいかないことは自分の経験からよく分かっています。
そこで人生経験の豊富な40代だからこそできる、ある副業をお勧めします。
それが悩んでいる方の「お悩み相談」をすることです。
私がそうであるように、世の中のほとんどの方は何かのことで悩みを抱えています。
ということで、あなたにできることから相手の悩みを聞いてあげることで副業を始めてみることをお勧めします。
目次
自分に相談なんてできない?
とはいえ、「自分に相談なんてできない」のではないかと、あなたは不安に感じることと思います。
でも、ちょっと聞いてください。
あなたも経験があることと思いますが、何か悩みを抱えている時には誰かに聞いてもらうだけで心がかなり楽になることは無かったでしょうか?
たぶん少なからずそんな経験があったのではないでしょうか?
ということで、あなたが相手の立場を尊重してしっかりと話を聞いてあげること。
それができれば相談の基本は十分満たせると考えます。
相談の5つの要素
とはいえ、ただ相手の話を聞いてあげるだけでは十分ではありません。
そこで実は私は栄養士でもありますので、その経験から相手の話を聞く上で大切な要素を5つお伝えしていきます。
- 傾聴
- 積極的沈黙
- 共感的態度
- 受容
- 要約
※この5つの要素をいきなり全て習得するのは無理です。なので、まずは1つずつ意識して身に付けていくことをお勧めします。
1.傾聴
人は会話している中で、無意識のうちに「次はこれを話そうかな」と考えながら相手の話を聞いています。
傾聴というのはそういったことをせずに、相手の話を全力で聞いてあげることになります。
言い換えると、聞くことに徹するということになります。
こうして文字で見ると簡単そうに思えるかもしれませんが、日々意識していないと意外と難しいんですよ、これが(笑)
2.積極的沈黙
カウンセリングの場では特に必要とされるのが、この積極的沈黙になります。
相手の答えを求める時に私たちがやりがちな間違いが、相手の回答を促すためにこちらが思わず口を開いてしまうことです。
相手はこちらの問いかけにしっかり考えてから回答しようとしています。
その状態の相手に水を差すことになりかねないので、沈黙を上手に使いましょう。
ただ、本気で回答に困っている場合もあると思いますので、その際には回答のヒントになる一例などを示してあげることも効果的となります。
何事も経験ですので、基本は相手の回答を心穏やかに待ちましょう。
3.共感的態度
ここで言う態度というのは、言葉遣いや表情や立ち振る舞いなどの聴覚的または視覚的に相手がこちらのことを知覚できる要素のことを示します。
相手の言葉や意見に反論しないで共感する態度を示すことで、本音で話してくれる可能性が高まります。
そして相手本人さえ自分では気付けなかった悩みの原因などに、たどりつく可能性が高まります。
なおラポール(信頼関係)を作ることにも一役買いますので、ぜひ日常の中で意識しておくと役に立ちますよ。
4.受容
共感的態度と似ているところもありますが、精神的に無条件で相手のことを受け入れることです。
言い換えると、受容とは相手を受け入れる心の在り方と表現できます。
あなたにお子様がいらっしゃるなら、その子を無条件で受け入れることに感覚的に限りなく近いです。
「これをしたら受け入れる。これをしないと受け入れない。」
ということではなく、無条件で相手を受け入れる。
親の寛大な心を持って受け入れる。意外と難しいので練習あるのみです。
5.要約
不安を抱えている方は、何からどう話そうか思考が混乱している場合が多いです。
その一方でこちらがしっかりと受け入れる体制を整えていると知るやいなや、せきを切ったように勢いよく話し始めることも少なくないです。
その際には適切なタイミングで相手の言いたいことを要約することが重要になります。
「つまり○○さんの言いたいことは~~ですね?」
のようなイメージです。
これをすることにより、自分も相手も話の流れを修正しつつ意識を共有することで問題の解決へと会話を進めやすくなります。
相談のポイントとは?
これまでに相談における5つの要素についてお話ししてきました。
ですがそれだけでは不十分なので、ここで相談のポイントについて3つだけお話しします。
- 相談の主導権はこちらが持つ
- あらかじめ時間を決めておく
- 何のための相談なのか意識を共有しておく
1.相談の主導権はこちらが持つ
無料でも有料でも、自分と相手の時間を使うことで相談は成り立ちます。
特に相談者が女性の場合は、心を許すと際限なく話が脱線する可能性が高まるので、その際にはしっかりと軌道修正することを最初の段階で相手に許可を得るようにしてください。
以下に一例を挙げてみます。
「今回の相談は○○さんの△△という悩みを何とかしたいということで大丈夫ですね?」
はい、そうです。
それでは、話が脱線した際には軌道修正させていただきますので了解の方、よろしくお願いいたします。
分かりました。よろしくお願いいたします。
これをしっかりと言っておかないと、
(ちゃんと話を聞いてくれない人だなぁ…)
と思われて本音の相談ができなくなる恐れがあります。
という理由で満足感のある相談にするために、必ず最初の段階で許可を得るように意識してください。
2.あらかじめ時間を決めておく
心を許した相談者が、決められた時間をオーバーして話し込んでしまう可能性があります。
それを避けるためにも、あらかじめ「この相談は○○時~××時でやらせていただきます」といった感じで終わりの時間を伝えておいてください。
副業でも本業でも、あなたの時間には限りがあります。
いい意味でビジネスライクにすることも大切な要素になります。
3.何のための相談なのか意識を共有しておく
その相談の目的は何なのかを、しっかりと意識して共有する必要があります。
1.相談の主導権はこちらが握るのところでもお話ししましたが、話が脱線したら軌道修正し、相手が解決したい目的の方向に進んで行けるように常に冷静に舵取りしていくことが大切になります。
結局相談は何のためにやるのか?
正直に言えば相談だけで問題が解決できない場合がほとんどだと思います。
しかし、これは相談自体が意味の無いことだということではありません。
悩みを聞いてもらうことにより、相談者本人が思考を整理するきっかけとして活用することで自力で答えを出す可能性を高めることに一役買うわけです。
また、相談を受けるこちらにも一定のメリットはあります。
私が考える相談を受ける3つのメリット
- 相談スキルが上がる
- 相手の悩み事を知ることができる
- 自分に出来ることやできないことが分かる
そしてもっと大きなメリットが実はあるんです。
それが何かといえば、これらの情報を元にしてお客様の悩みを解決できる可能性の高いコンテンツや施策を新たなビジネスとして展開できる確率を高められるという点です。
私はこの理由から、仮に無料であってもお悩み相談をやった方が長期的に大きなメリットにつながると考えています。
お悩み相談は立派なビジネス
というのも、ビジネスの本質は「お客様の困り事を解決する」ところにあるからです。
お悩み相談はそういった観点から、非常に優れたビジネスだと言えます。
そしてお悩み相談を専門的にやっている方は、言い換えると各種コンサルタントもしくは各種カウンセラーということになります。
そういった言葉を聞いてしまうと何だか難しそうで挑戦しにくいように感じるかもしれません。
ですがこれまでの人生の中で、あなたにもこれまでに友達や知り合いの方の悩みを聞いてあげた経験が少なくとも何かはあると思います。
そういった経験をちょっとだけ思い出してください。
あなたは専門的な知識や経験を求めて、友人や知人の相談を受けたわけではないはずです。
友人や知人という関係性があったから、相談を受けたに過ぎないわけです。
ということで難しいことをやるわけではありません。
まずは気持ちを楽にして相手の話し相手になることだけを意識して実際に始めてみることが肝心になります。
できるできないで判断しないで、まずはやってみること。
これが一番のポイントです。
実際にやってみて合わないと思えばやめたらいいし、面白いかもと思えば続けていけばいいだけです。
私も新しいことに挑戦するのは不安になりますが、その不安の先に新たな世界が開けてきます。
40代だからと引け目を感じる必要はありません。
むしろ40代だからこそできるお悩み相談があるんです。
ぜひこの記事をきっかけにして、小さな挑戦から始めてみてはいかがでしょうか?
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